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「そう、キミもそれでいいのだ」-The Chainsmokers & Coldplay - Something Just Like This (Alesso Remix)-

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 誰が風を吹かせ、雨を降らせているのだろうか。天地である。天地ですら永く続けることはできない。人間ならば尚更だ。(老子)

 自分がティーンネージャーの頃に愛したバンドの一つに「Oasis」というバンドある。もちろんご存知の方も多いだろうが、僕は彼等の1stアルバム「Definitely Maybe」と2ndアルバム「Morning Glory」が大好きだ。いとも簡単に容易に人の心を鷲掴み、高揚と至福を与えてくれるこの二枚は、僕の中で価値観を覆されたという意味でも人生においても重要なマスターピースの二枚だ。だが、「Oasis」がそれ以降、あくまで僕の中でこの二枚の感動を超えるアルバムをリリースしたのかと言われると、僕は首を横に振ってしまう。

 もちろん好みもある。そして、感動という思い出の補正も働くのだろう。もしくは、安易にそれを超えたと認めたくないという変な意地もあるのかも知れない。でも、どこかその感動を超えるのではないかと無意味な希望を抱いて、僕は彼等を追い続けてしまう。愚かな事かも知れない。でも、それもまた愛というものの性だ。

 

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 Alessoにも僕は、それに似たものを感じる時がある。アルバムではないが、彼にも「Calling」というアンセムがあって、問答無用の「If I Lose My Self (Alesso Remix)」もある。彼がスターダムへと昇り詰めていく中で産み落とされこの楽曲達は、深く鮮明に、そして美しく僕達の心に未だしっかりと刻み付けられている。

    だから、僕達は彼にはさらなる高みを望んでしまう。だが、前途したようにそれは客観的にも主観的にもそれは余りに高い壁なのだ。そして、人は変わり続ける生き物で、ずっと同じ場所にいることはできない。故に、それに伴う違和感も作り手と聞き手の中に生まれてくる。これもまた性なのかも知れない。

    だが、僕はそれでいいではないかと思う。未来彼が進む方向と僕等が望む方向が完全に異なったとしても曲は消えないし、僕達のあの日の感動は消える事はないだろう。仮に超えられられないとしても彼は「Heros」を産み落としてきたし、今回の「Something Just Like This」のRemixを産み落とした。

    だから、それでいいのだ。Axwell Λ IngrossoがSwedish House Mafiaの幻影を背負うように、彼もまたそれに似た十字架を背負っている。それでも定期的にこの様な至福のメロディを届けてくれる彼に僕は心から感謝をしたい。

 Text by U

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